お手軽自炊生活 2011年春のスキャナ選び
最近iPadやGalaxyTabなど魅力的なモバイルタブレットが増えましたね。
ノートパソコンより軽くて持ち運びしやすく,スマートフォンより大画面で見やすいという特徴を持ち電子書籍リーダーとしても期待されていると思います。
そんなタブレットを手に入れると次に自宅の書籍や雑誌を自炊したくなるのが必然ではないでしょうか?
という事で今回は簡単に自炊できるスキャナの製品比較をしたいと思います。
スキャナの種類
面倒くさい事はしたくない。出来ればボタン一つで自炊したい。
私にはここが一番重要なところです。
画質とか気にしません。読めれば良いんです。こだわってはいないので簡単に出来る事が一番なんです。
そうするとガラス台の上に原稿を載せて1枚ずつスキャンするタイプのADFが付いていないフラットベッドスキャナはありえません。
それよりも書籍を簡単にというとやっぱりドキュメントスキャナです。
オートシードフィードに原稿をセットすると自動的に原稿の両面をスキャンしてくれるんです。
原稿にセットするためには書籍をばらばらに裁断しなくてはいけないのでスキャン後はごみとなってしまいますが,
書籍を捨ててしまえるので部屋がすっきりすると思えばこれもメリットではないでしょうか。
ドキュメントスキャナの種類
代表的なメーカーのドキュメントスキャナをまとめてみました。
| 製品名 | センサ | ドロップアウトカラー | 重送検知機能 | 参考価格 |
EPSON Offirio ES-D200 | CCD | あり | なし | ¥36,888 | |
FUJITSU ScanSnap S1500 | CCD | なし | あり | ¥38,500 | |
Canon imageFORMULA DR-2510C | CIS | あり | あり | ¥34,933 |
まずEPSON ES-D200ですが重送検知機能が無いのは問題です。
重送検知機能とは自動給紙装置によって送られた紙が2枚以上だった場合に検知して機械が止まってる機能です。
もし付いてなかった場合は毎回スキャンした枚数を確認が必要になってしまいます。
冬場に静電気でくっついてしまったり,ローラーの摩耗により誤送されてしまったり,
裁断時にのりの部分ぎりぎりを狙って裁断したりすると数枚がくっついていたりと
2枚以上送られてしまう状況は結構多いんです。
いちいち確認したくないダラな私には必須の機能です。
次にFUJITSU S1500のTWAIN,ISIS非対応とドロップアウトカラーがありません。
TWAIN,ISISとはスキャナ等から画像を入力するための標準規格の事です。
これに対応していれば付属のソフト以外の例えばPhotoshop等から直接制御して取り込む事が出来ます。
付属のソフトが完璧な出来でこれ以上の機能はいらない。又は取り込みさえ出来れば後は自分で好きなように修正・加工する。
という考えであれば非対応でも問題ありません。
もしTWAIN,ISIS対応で取り込みからある程度の加工までいっぺんにやってくれるソフトがあった場合でもそのソフトは使えないじゃ悲しかったりしますよね。
ドロップアウトカラーとは画像ファイルから任意のカラーを除く機能です。
例えばマーカーで印をつけていた書籍からマーカーの部分だけを取り除いて取り込みする事が出来ます。
他にも白黒の書籍だった場合はドロップアウトカラーを緑に指定しておくと綺麗に取り込めたりする場合もあります。
ドロップアウトカラーが無くても取り込み後に画像編集ソフトで修正すればこんな機能無くても良いかもしれません。
ですが目指すはお手軽自炊生活ですので勝手にやってくれるならそれに越したことは無いです。
最後にCanon DR-2510Cの欠点はセンサがCISな所です。
CCDとCISの違いはざっくりと言えばCCDは凹凸がある原稿でも綺麗に取り込めて読み取り速度も早いって事です。
ですが逆に言えばCISは凹凸が無ければCCDと違いは殆ど無いです。
凹凸がある書籍と言うのも絵本や点字等しか思い浮かびません。
速度の違いはFUJITSU S1500がカラー300dpiで20枚/分。Canon DR-2510Cがカラー300dpiで15枚/分です。
1分で5枚の違いなので200ページある書籍なら100枚あるので1分の差が出ます。
まとめ
お手軽簡単を重視した場合重送検知機能は大変重要な機能です。
なのでFUJITSU S1500かCanon DR-2510Cどちらか選べばよいと思います。
更にどっちと言うなら値段と拡張性を考えてCanon DR-2510Cが良いのではないでしょうか?